今年もRYUSEKIグループの人材育成研修にお招きいただき、DIOは「デザイン思考でグループの新サービスを考える」ワークを担当しました。入社2年目から中堅まで、グループ各社から集まった9名が参加し、肩書きや立場を越えて未来を語り合う1日となりました。
心理的安全性から始まる1日
冒頭で大城直也(DIO)が伝えたのは「心理的安全性」。
「誰もが率直に意見や疑問を言える空気」が、創造的な学びの土台です。まずは“今日のルール”をみんなで共有し、発言しやすい雰囲気づくりからスタートしました。
共感から未来を描くプロセス
午前はペアでのヒアリングとグループでのシェアを通じて、「相手の思いを理解し、共感する」体験からスタート。午後はチームに分かれ、課題を「問題定義」し、そこから未来を考える「創造」ステップへと進みました。
アイデアが煮詰まった場面では「イエスアンドゲーム」を導入。相手の意見を否定せず「それいいね、そして…」と積み重ねるうちに、発想は一気に広がっていきました。笑いと驚きに包まれながら、未来のアイデアが次々と生まれる体験となりました。
生まれた2つの未来
参加者たちから出てきたアイデアの中で、選ばれた“未来”は2つ。
1つは「RYUSEKIモールをつくりたい」という新規事業への挑戦。
もう1つは「残業をなくし、安定した給料で定年まで楽しく働ける会社づくり」という組織改革の未来像でした。
どちらも、社員自身が「本当にあったらいいな」と思える未来。
その実現にはまだ課題も多いですが、「みんなで考えて精査し、言語化にすること」からすべてが始まると実感できる時間になりました。
参加者の声に見えた学び
アンケートには次のような前向きな感想が寄せられました。
- 「同僚と思考を深める機会をつくっていきたい」
- 「勇気を出して働きやすい環境づくりを提案してみる」
- 「自分の考えを説明するのが苦手なので、とにかく考えすること、発言することをしていきたい」
特に印象的だったのは、心理的安全性への関心の高さです。
「職場に取り入れたい」「すぐに上司に伝えたい」といった声があり、安心して話せる環境づくりの重要性が共有されました。
浮かび上がった課題
一方で、次のような課題も見えてきました。
- 日常業務に追われ、立ち止まって考える機会が少ない
- アイデアを「面白い」で終わらせず、実行につなげる仕組みをどうつくっていくのか
- 心理的安全性をどう現場レベルに根づかせるか
これらは簡単に解決できるものではありませんが、デザイン思考のプロセスを繰り返すことで少しずつ乗り越えていけるテーマだと感じています。
今回の学びが、参加者一人ひとりの仕事や日常に根づき、やがてRYUSEKIグループ全体の未来を形づくる力になることを期待しています。
DIO(デザインイノベーションおきなわ)は、企業や地域に向けて
「デザイン思考」や「共創の場づくり」の研修・ワークショップを行っています。
「社員の発想力を高めたい」「組織のコミュニケーションを変えたい」といったご相談も歓迎です。